会長挨拶

第124回東北整形災害外科学会
会長 角谷 賢一朗
岩手医科大学医学部 整形外科学講座 教授

 このたび、第124回東北整形外科災害外科学会を、2027年6月4日・5日の2日間、盛岡駅前のキオクシア アイーナにおいて開催させていただくこととなりました。124回を数える歴史と伝統ある本学会をお預かりいたしますことを、大変光栄に存じますとともに、その責任の重さを深く感じております。

 東北地方は、広い地域性と多様な医療環境を有しており、整形外科診療においても、それぞれの地域で培われた知恵と経験が日々積み重ねられています。本学会は、そうした知見を持ち寄り、互いに学び合う貴重な場です。特に若手医師、医学生にとっては、学術活動への第一歩を踏み出す登竜門として大きな意義を有しており、症例を深く考察し、自らの言葉で発表し、議論する経験は、将来の整形外科医療を支える確かな力になるものと信じております。

 また、全国規模の学会では十分に語り尽くせない、地域医療の現場に根ざした本音の議論ができることも、本学会の大きな魅力です。日常診療で直面する課題、地域間の医療資源の差、災害時の対応、若手医師の育成、熊外傷など、東北だからこそ共有すべきテーマは数多くあります。本学会が、率直な意見交換を通じて、東北全体の整形外科診療の底上げにつながる場となることを願っております。

 今回の学会では、一般演題、主題、教育講演に加え、若手医師や医学生にも実践的に学んでいただけるよう、ハンズオンセミナーを多数企画する予定です。知識を深めるだけでなく、実際に手を動かし、明日からの診療に生かせる学びを得ていただける内容を目指します。

 会場となる盛岡は、6月には新緑が美しく、岩手山を望む清々しい季節を迎えます。市内には、歴史ある街並み、盛岡三大麺に代表される豊かな食文化、そして落ち着いた城下町の風情が残っています。学術的な交流に加え、初夏の盛岡の魅力にも触れていただければ幸いです。

 本学会が、東北の整形外科診療のさらなる発展と、将来の医療を支える医師、そして医療基盤の構築に寄与する実り多い機会となりますよう、鋭意準備を進めてまいります。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。